2026/7/15
子どもの歯が痛い!原因は虫歯?応急処置と受診の目安を解説

急に子供が歯の痛みを訴え出すと、保護者としてはとても心配になるものです。
特に夜間や休日など、すぐに歯医者へ行けない状況ではどう対処すれば良いか戸惑うかもしれません。
歯痛の原因は虫歯だけとは限らず、様々な可能性が考えられます。
この記事では、ご家庭ですぐに試せる応急処置の方法から、考えられる歯痛の原因、そして歯科医院を受診すべきかどうかの判断目安までを詳しく解説します。
【 目次 】
- まず試したい!子どもの歯の痛みを和らげる応急処置
- 痛がっている部分の外側から優しく冷やす
- ぬるま湯でうがいをさせ口の中を清潔にする
- 子ども用の痛み止め(解熱鎮痛剤)を正しく使用する
- 逆効果かも?お子さんの歯が痛い時のNG行動
- 痛い部分を指や舌で直接触らせない
- 血行が良くなる激しい運動や長風呂は控える
- 熱すぎる・冷たすぎる食べ物や飲み物は避ける
- なぜ痛いの?子どもの歯の痛みに考えられる主な原因
- 原因①:虫歯が進行して神経に近づいている
- 原因②:永久歯が生えることによる歯茎の痛み
- 原因③:歯茎の腫れや出血を伴う歯肉炎
- 原因④:転んだりぶつけたりして歯が欠けたり折れたりした
- 原因⑤:頬の内側や唇にできものができている口内炎
- 原因⑥:風邪などが引き金となる中耳炎
- 歯医者さんへ行くべき?受診を判断する目安
- 顔が腫れている・熱がある場合はすぐに受診を検討する
- 食事ができないほど強く痛がる時は早めに相談
- 痛みが引いても一度は歯科医院で原因を確認してもらう
- 休日・夜間に受診できる救急病院や歯科医院の探し方
- 歯の痛みを繰り返さない!今日からできる予防ケア
- 年齢に合わせた正しい仕上げ磨きの方法
- おやつの時間や内容を見直して虫歯を予防する
- 歯科医院でのフッ素塗布やシーラントも活用する
- 症状がなくても定期検診を受ける習慣をつける
- 子どもの歯の痛みに関するよくある質問
- 見た目には虫歯がないのに「歯が痛い」と言うのはなぜですか?
- 市販の大人用痛み止めを子どもに飲ませても問題ありませんか?
- まとめ
まず試したい!子どもの歯の痛みを和らげる応急処置
お子さんが歯の痛みを訴えたとき、すぐに歯科医院を受診できない場合でも、ご家庭で痛みを一時的に和らげる方法がいくつかあります。
慌てずに、まずはお子さんの状態をよく観察しながら、これから紹介する方法を試してみてください。
ただし、これらの方法はあくまで一時的な対症療法であり、痛みの原因を根本的に解決するものではないことを理解しておくことが重要です。
痛がっている部分の外側から優しく冷やす
水で濡らしたタオルや、タオルで包んだ保冷剤などを使い、お子さんが痛がっている方の頬の外側から優しく当てて冷やします。
患部を冷やすことで血管が収縮し、血流が穏やかになるため、神経への圧迫が軽減されて痛みが和らぐ効果が期待できます。
ただし、氷などを直接肌に当てると凍傷になる恐れがあるため、必ず布などで包んでから使用するように注意してください。
ぬるま湯でうがいをさせ口の中を清潔にする
歯と歯の間に挟まった食べかすが、歯茎を圧迫して痛みの原因になっていることがあります。
この場合、うがいで食べかすを取り除くだけで痛みが軽減される可能性があります。
冷たい水は刺激となって痛みを増強させることがあるため、体温に近いぬるま湯で優しく口をすすがせましょう。
まだうがいが上手にできない小さなお子さんの場合は、湿らせたガーゼで優しくお口の中を拭いてあげるのも良い方法です。
子ども用の痛み止め(解熱鎮痛剤)を正しく使用する
痛みが強く、お子さんがつらそうにしている場合は、子ども用の痛み止め(解熱鎮痛剤)の使用も検討しましょう。
市販薬では「アセトアミノフェン」を主成分とするものが子どもにも比較的安全に使用できます。
ただし、使用する際は必ず対象年齢や体重に合った用法・用量を厳守することが非常に重要です。
あくまで一時的に症状を抑えるための手段であり、痛みの根本的な解決にはならないため、後日必ず歯科医院を受診してください。
逆効果かも?お子さんの歯が痛い時のNG行動
お子さんを思うあまりの行動が、かえって痛みを悪化させてしまうことがあります。
子供の歯が痛むときには、症状を深刻化させないために避けるべき行動がいくつか存在します。
良かれと思ってやったことが逆効果にならないよう、正しい知識を持って冷静に対処することが大切です。
ここでは、特に注意したいNG行動について具体的に解説します。
痛い部分を指や舌で直接触らせない
歯が痛いと、気になって指や舌でその部分を触りたくなってしまいますが、これは避けるべき行動です。
患部を直接触ると、手や口の中にいる細菌が侵入し、炎症をさらに悪化させてしまう可能性があります。
また、物理的な刺激が加わることで、かえって痛みを増幅させてしまうこともあります。
お子さんには、なぜ触ってはいけないのかを優しく説明し、できるだけ触らないように言い聞かせましょう。
血行が良くなる激しい運動や長風呂は控える
体の血行が良くなると、痛みを引き起こしている部分の血流も増加します。
これにより神経が圧迫され、ズキズキとした痛みが一層強くなることがあります。
そのため、お子さんが歯の痛みを訴えている間は、走り回るような激しい運動は避け、静かに過ごさせるようにしてください。
同様の理由で、体を温める長時間の入浴も痛みを増強させる可能性があるため、シャワーで済ませるのが無難です。
熱すぎる・冷たすぎる食べ物や飲み物は避ける
虫歯などで歯の神経が過敏になっている状態では、温度の刺激が強い痛みを引き起こすことがあります。
特に、熱いものや冷たいものは神経に直接響くような鋭い痛みを感じさせる原因となります。
痛みを訴えている時は、熱すぎるスープや冷たいジュース、アイスクリームなどは避け、体温に近い常温の飲み物や、おかゆやうどんなど柔らかくてあまり噛まなくても食べられる食事を用意してあげましょう。
なぜ痛いの?子どもの歯の痛みに考えられる主な原因
子どもの歯の痛みの原因として真っ先に思い浮かぶのは虫虫歯ですが、実はそれ以外にも様々な理由が考えられます。
お子さんは痛みの場所や種類を正確に伝えるのが難しいため、保護者が口の中の状態を観察し、原因の可能性を探ることが大切です。
ここでは、子どもの歯の痛みを引き起こす代表的な原因をいくつか紹介します。
原因①:虫歯が進行して神経に近づいている
子どもの歯痛で最も多い原因は、やはり虫歯の進行です。
乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く柔らかいため、虫歯の進行が非常に速いという特徴があります。
初期の虫歯では痛みを感じることは少ないですが、虫歯が歯の内部にある神経(歯髄)に近づくにつれて、冷たいものや甘いものがしみたり、ズキズキとした強い痛みを感じるようになったりします。
原因②:永久歯が生えることによる歯茎の痛み
特に6歳前後の子どもに見られるのが、永久歯への生え変わりに伴う痛みです。
乳歯の下から永久歯が萌出しようとする際に、歯茎を押し上げることで痛みやむずがゆさを感じることがあります。
また、奥歯のさらに奥から最初の永久歯が生えてくるときにも、歯茎が腫れて痛むことがあります。
原因③:歯茎の腫れや出血を伴う歯肉炎
歯磨きが不十分で、歯と歯茎の境目に歯垢(プラーク)が溜まると、細菌が原因で歯茎が炎症を起こすことがあります。
これが歯肉炎です。
歯肉炎になると、歯茎が赤く腫れたり、歯磨きの際に簡単に出血したりします。
炎症が強い場合には、むずがゆさや痛みを伴うこともあり、お子さんが歯の痛みとして訴えることがあります。
原因④:転んだりぶつけたりして歯が欠けたり折れたりした
活発に遊ぶ子どもは、転んだりどこかに顔をぶつけたりして歯にダメージを受けることも少なくありません。
歯が明らかに欠けたり折れたりしていなくても、強い衝撃によって歯の根が傷ついたり、歯に目に見えないひびが入ったりしていることがあります。
このような外傷が原因で、後から痛みが出てくることも考えられます。
原因⑤:頬の内側や唇にできものができている口内炎
お口の中にできた口内炎が原因で、食べ物や飲み物が触れた時に痛みを感じることがあります。
子どもは痛みの発生源をうまく特定できず、口の中の痛みをすべて「歯が痛い」と表現することがあります。
お口の中をよく観察し、頬の内側や唇、舌などに白っぽい潰瘍ができていないか確認してみましょう。
原因⑥:風邪などが引き金となる中耳炎
耳と鼻は管でつながっており、中耳炎になると耳の痛みが歯の痛みとして感じられることがあります。
これは「関連痛」と呼ばれる現象で、特に上の奥歯のあたりに痛みを感じやすいとされています。
お子さんに鼻水や発熱といった風邪のような症状が見られる場合は、中耳炎の可能性も視野に入れ、耳鼻咽喉科の受診も検討する必要があります。
歯医者さんへ行くべき?受診を判断する目安
子どもの歯の痛みに対して、すぐに歯科医院へ行くべきか、それとも少し様子を見ても良いのか、判断に迷うことがあるかもしれません。
しかし、歯の痛みは体が発している重要なサインであり、基本的には早めの受診が推奨されます。
ここでは、受診の緊急性を判断するための具体的な目安について解説します。
顔が腫れている・熱がある場合はすぐに受診を検討する
歯の痛みに加えて、頬やあごの下など顔の一部が腫れている、あるいは38度以上の発熱を伴う場合は、細菌感染による炎症が歯の根の周りや顎の骨にまで広がっている可能性があります。
このような症状は緊急性が高いサインであり、放置すると重症化する恐れがあるため、できるだけ早く歯科医院を受診してください。
食事ができないほど強く痛がる時は早めに相談
痛みの感じ方には個人差がありますが、お子さんが食事や水分をとるのもつらがるほど強く痛んでいる場合や、痛みで夜も眠れないような状態が続く場合は、我慢させずに早めに受診しましょう。
痛みが強いということは、それだけ症状が進行している可能性が高いと考えられます。
歯科医院に連絡し、症状を伝えて指示を仰ぎましょう。
痛みが引いても一度は歯科医院で原因を確認してもらう
応急処置によって一時的に痛みが和らいだとしても、痛みの根本的な原因が解消されたわけではありません。
特に虫歯の場合、痛みがなくなったからといって放置すると、水面下で静かに進行し、次に痛みが出た時にはさらに悪化した状態になっています。
痛みが引いた場合でも、必ず一度は歯科医院を受診し、原因を特定して適切な治療を受けることが重要です。
休日・夜間に受診できる救急病院や歯科医院の探し方
休日や夜間に強い痛みが出た場合は、各地域の歯科医師会が運営している休日・夜間急患診療所を利用できます。
お住まいの市区町村のウェブサイトや広報誌で「休日歯科診療」や「夜間救急」といったキーワードで検索すると、当番医の情報が見つかります。
事前に場所や受付時間などを確認しておくと、いざという時に慌てずに行動できます。
歯の痛みを繰り返さない!今日からできる予防ケア
一度歯の痛みを経験すると、本人も保護者もつらい思いをします。
このような事態を繰り返さないためには、日頃からの予防ケアが何よりも大切です。
痛みが治まった後こそ、お口の健康を守る習慣を見直す良い機会です。
ここでは、ご家庭で今日からすぐに始められる効果的な予防ケアについてご紹介します。
年齢に合わせた正しい仕上げ磨きの方法
子どもが自分で行う歯磨きだけでは、どうしても磨き残しが出てしまいます。
小学校中学年くらいまでは、保護者による仕上げ磨きが不可欠です。
お子さんを膝の上に寝かせ、小さなヘッドの歯ブラシを鉛筆のように持って、歯を1本ずつ優しく小刻みに動かしながら磨くのがコツです。
特に、歯と歯の間や奥歯の溝は丁寧に磨きましょう。
おやつの時間や内容を見直して虫歯を予防する
おやつの与え方も虫歯のリスクに大きく関わります。
時間を決めずにだらだらと食べさせたり、糖分の多いお菓子やジュースを頻繁に与えたりすると、口の中が酸性の状態が長く続き、虫歯になりやすくなります。
おやつは決まった時間に与え、お茶や水、果物やチーズなど、歯に良いものを選ぶように心がけましょう。
歯科医院でのフッ素塗布やシーラントも活用する
家庭でのセルフケアに加えて、歯科医院での専門的な予防処置を定期的に受けることも非常に効果的です。
高濃度のフッ素を歯に塗布することで、歯の質を強くし、虫歯菌が出す酸に溶けにくい歯を作ります。
また、虫歯になりやすい奥歯の溝を、あらかじめレジンという樹脂で埋めてしまう「シーラント」も、食べかすが溜まるのを防ぐ有効な予防法です。
症状がなくても定期検診を受ける習慣をつける
痛みなどの自覚症状がなくても、定期的に歯科検診を受ける習慣をつけましょう。
3ヶ月から半年に一度のペースで検診を受けることで、万が一虫歯ができていてもごく初期の段階で発見でき、簡単な治療で済ませることができます。
また、プロによる歯のクリーニングや、お子さん一人ひとりに合った歯磨き指導を受けることも、お口の健康を維持する上で大変重要です。
子どもの歯の痛みに関するよくある質問
ここでは、子どもの歯の痛みに関して保護者の方からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
急なトラブルの際に参考にしてください。
### 夜中に子どもが歯の痛みで泣き出したら、まず何をすればいいですか?
まずは落ち着いて、痛む場所の外側の頬を冷たいタオルなどで冷やしてください。
その後、ぬるま湯でうがいをさせ、食べかすが詰まっていないか確認します。
それでも痛みが強い場合は、用法・用量を守った上で、子ども用の解熱鎮痛剤の使用を検討しましょう。
見た目には虫歯がないのに「歯が痛い」と言うのはなぜですか?
歯と歯の間など見えにくい場所に虫歯ができている、永久歯への生え変わりで歯茎が痛む、歯肉炎、外傷などが考えられます。
また、歯ではなく口内炎や中耳炎が原因で歯が痛いと感じることもあります。
一度歯科医院で診てもらうことをお勧めします。
市販の大人用痛み止めを子どもに飲ませても問題ありませんか?
自己判断で大人用の痛み止めを子どもに与えるのは絶対にやめてください。
成分や含有量が子どもに適しておらず、副作用のリスクがあります。
必ず子ども用に処方された薬か、アセトアミノフェンを主成分とする市販の子ども用解熱鎮痛剤を、用法・用量を守って使用してください。
まとめ
子どもの歯に痛みが出た際は、まず頬を冷やす、うがいをさせるなどの応急処置で症状の緩和を試みましょう。
しかし、これらの対処は一時的なものであり、痛みの根本的な原因を取り除くためには歯科医院の受診が不可欠です。
痛みが治まった後も油断せず、原因を特定してもらうことが重要です。
日頃から正しい仕上げ磨きを徹底し、定期検診を受ける習慣をつけることで、虫歯や歯肉炎を予防し、お子さんの歯の健康を守りましょう。
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